思いつきな生活

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【うつ病経験者が語る】うつ病の発症過程について

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うつ病は、気分が強く落ち込み憂うつになる、やる気が出ないなどの精神的な症状のほか、眠れない、疲れやすい、体がだるいといった身体的な症状が現れることのある病気で、「気分障害」の一つです。

 

気分障害と聞くと、何か大したことのないように思いますが、うつ病と聞くと大変辛い病気というイメージが私にはあります。

 

私は、約4年前に「うつ病」に罹患した経験があります。もう、そんなに経ったのかという印象ですが、当時は、絶望の渦の中にいました。

 

当時の様子を簡単に振り返ります。(うつ病の発症過程)

 

  • 2016年10月:仕事に追われ、心に余裕がなくなる。仕事ができないのは自分のせいだ、どうにか仕事を完結しなくてはと、自分を追い込んでしまい、毎日夜遅くまで、残業をしていた。残業でも仕事が終わらなかったので、家に持ち帰り、夜中、休日も部屋のデスクで仕事をし、寝ようと思っても寝れず、眠りについたとしても中途覚醒を繰り返し、寝不足のまま、仕事に向かう日が続いた。何をするのも億劫となり、苦しい日々が過ぎていったが、家族旅行に行った時に、自分の限界を超えてしまい、宿泊先のホテルで動けなくなってしまう。旅行から帰宅後も症状は変わらず、近くの心療内科を受診し、「うつ病」の診断が下った。主治医から1カ月は仕事を休んでくださいとの指示、正直「これで仕事からの恐怖、緊張から救われる」とほっと胸を撫で下ろす自分がいたのは、今でも鮮明に覚えている。 

     

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  • 2016年10月から2017年2月:療養生活 仕事を休んで緊張感や不安感が急激に薄れ、心身ともに回復した時期である。抗うつ剤の種類を変えた際に少しだけ体調が悪くなったが、それ以外に関しては順調で、発症から3ヶ月後に復職が決定した。

     

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  • 2017年2月から3月:復職からの慣らし勤務 復職を果たし、慣らし勤務も順調にこなし、さらに体調が回復した。意欲も徐々に沸き、うつ病発症前は興味もなくなった趣味も取り組めるようになった。

     

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  • 2017年3月から9月:慣らし勤務が終了し、通常勤務を開始した。徐々に仕事の負荷を上げていったが、少なからずブランクがあったようで、思うように仕事が進まなかった。一度、自信をなくした仕事であるというイメージが先行し、積極性・主体性もなくなり、さらに集中力も散漫になった。職場と相談し、負担があまりない部署への異動が決定した。
  • 2017年10月から2018年1月 負担の少ない部署に異動した当初は、晴れやかな気持ちで仕事に取り組んでいたが、仕事量が大幅に減ったことが原因かよくわからないが、喪失感が生じた。年明けから焦燥感が酷くなり、目眩、動悸などを含むうつ症状が再燃した。
  • 2018年1月から2月 焦燥感はさらに酷くなり、仕事を休むようになる。そして、主治医からうつ再燃を下され、就業禁止の判断がなされる。自宅で療養していたが、前回のように急激に良くなることはなく、職場の産業医から入院を勧められる。産業員からは、仕事には行っていないが、頭の片隅に仕事があると判断される。入院を勧められ、心療内科から大きな精神病院の転院し、入院するが、比較的短い期間で、退院をした。正直、入院の効果はあまりなく、うつの症状が良くなることはなかった。

     

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  • 2018年2月から9月 うつが良くなったり、悪くなったりを繰り返し、復職の目処はまったく立たなかった。産業医、主治医との面談を繰り返し、抗うつ剤、心理療法、電気痙攣療法などのいろいろな治療を試すが、劇的に良くなることはなかった。そしてひどい時はベットから起き上がることができず、食事も捕れないまま1日が過ぎるという日があった。
  • 2018年10月から12月 精神病院に入院した。外泊も多かったが、トータル3カ月間入院した。かなり症状は良くなったが、途中、仕事を辞めたいとの気持ちが強くなり、家族、主治医に相談したが、今は辞める時ではないと説得され、気持ちが吹っ切れて復職にむけたトレーニングを始める。12月末に退院した際は、かなり気持ちにも余裕が出て、復職準備を本格的に始めた。
  • 2018年12月から2019年2月 退院してからの症状は比較的落ち着いていた。日によって体調が悪い時もあったが、絶不調はなく、復職にむけての準備を進めていた。主治医とは体調が悪くても復職はすると決めていたので、すでに復職は割り切っていた。そして、復職、1年のブランク。当日、仲間に挨拶するときは、緊張というか、新人が挨拶をするような感覚であった。比較的、慣らし勤務も順調に推移し、再び休職することはなかった。
  • 2019年2月から6月 GWなど長い休みの後に体調を崩すことはあったが、長期で休む様なことはなかった。精神系の薬も徐々に減らしていった。
  • 2019年7月から2020年4月 古巣の部署に異動し、仕事をすることに喜びを感じるようになった。精神疾患にも興味を抱く様になり、メンタル系の資格を取得し、知見を広げた。仕事にやる気が出て、積極的に進んで仕事をするようになる。そして、主治医と相談し、精神系の薬がゼロになる(離脱症状に苦しんだが・・・)
  • 現在 仕事にやりがいを感じ、趣味も幅広く楽しみ、生きることに喜びを感じている。ただ、物欲が酷い・・・笑

 

 こんな感じで、推移してきました。この4年間色んなことがありましたが、当時は「なぜ自分が・・」と思っていましたが、今はこの経験を生かして、人生を楽しもうという気持ちです。そして、怖いものがなくなってしまいました。たぶん、一皮剥けました笑

 

 今回は、うつの振り返りでしたが、次回は「なぜうつになったのか?」をテーマにしたいと思います。

 

 読んでいただき、ありがとうございました。

 

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