思いつきな生活

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【うつ病経験者が語る】精神疾患(うつ病)者の入院生活について【その1:入院までの過程】

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前回は、「なぜ、うつ病になったか?自分なりに考察してみた」を題材としました。

 

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今回は、私自身が経験したうつ病による入院生活について書いていきたいと思います。

1回目のうつ病罹患時は、入院も経ることなく寛解し、仕事に復帰することができましたが、2回目のうつ病罹患時は、時間の経過とともに症状は悪くなり、思うように回復しませんでした。その過程については、以前、記事に記したので下記の載せておきます。

 

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入院は、2回目のうつ病罹患時に経験しました。

 

仕事を休んでいるので、1回目のときのように急激にうつ病の症状はよくなるだろうと思っていたのですが、2ヶ月経っても一向に良くなりませんでした。

 

次第に焦るようになり、さらに一向にうつの症状が良くならない自分を責めるようになりました。

 

そう、今思えば、この焦り、うつ病からの治り急ぎが回復を妨げていました。

 

なぜ、仕事を休んでいるのに!

なぜ、抗うつ剤を飲んでいるのに!

なぜ、早く治りたいという気持ちがあるのに!

 

なぜ、うつ病が良くならないのか?!?!?!

 

この「なぜ???」が、うつ病には禁物、禁句なのです。

 

考えれば考えるほど、自分自身を過度に責める。

 

この「なぜ良くならないのか?」と考えることが不毛で、無意味なことです。

 

もっと悠長に、気長にうつ病に向き合い、焦らず一歩一歩、回復の道を歩む、これがうつ病治療のいちばんの特効薬なのです。

ただ、最初からこのことに気づいて、治療に取り組める人はいないと思います。

 

経験があって、知る。

 

これが普通です。

(今、うつ病で苦しんでいる方へ⇨いつかきっと良くなりますので、気長に、焦らず、治療に取り組んでください、今は光が見えませんが、必ず見えてきます。)

 

このように、2回目のうつ病は、一向に良くならず、職場復帰の見通しも立たずに、ただ時が過ぎていました。

 

そして、職場の産業医から「一度、入院し、しっかりと休むこと」を考えてみてはいかかがでしょうか??との提案がありました。

 

提案の第一印象は、「精神科への入院・・想像・・怖い」しただけでも恐怖でした。

 

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小学校時代、帰り道に精神病院があり、入院患者が鉄格子から冷たい目で私を覗いている光景が今でも目に焼き付けていたのです。

 

(勝手な自分の想像妄想ですが)閉鎖病棟、鉄格子、頭がおかしい人ばかり、自由がない、ご飯が不味い

 

率直に入院は絶対やだ!との気持ちでした。

 

産業医からは、今の精神病院の入院施設はかなり改善していて、そのような怖いところではないとの説明をされた上に、更に妻からも入院を勧められ、私自身もこのままではうつ症状は良くなることはないと考えていたので、入院することを決めました。

 

通っていた精神科クリニックで、入院施設がある大きい精神科病院への紹介状を書いてもらいました。

 

そして、入院施設がある大きい精神科病院に妻とともに訪れました。

 

病院自体は、明るく、開放的な建物で、怖いというイメージは少し和らぎました。

 

そして主治医との面談です。

 

主治医は、非常にスマートに時間もたっぷりかけて、自分自身の話を聞いてくれました。

 

主治医からは、まずは入院して、ゆっくり休める体制を構築し、治療方針を決めていきましょうとの提案があり、翌日から入院することが決定しました。

 

これが、入院することになった経緯です。

 

次回は、実際の入院生活について、書きたいと思います。

 

 

 

 

●ちくま新書の「双極性障害」という本を最近読みました。精神疾患に興味がある方などにおすすめです。