珈琲が好きだ。
どんなに忙しい朝でも珈琲豆をミルで挽いて、ドリップすることがルーティーンとなっている。
自分で淹れたコーヒーを飲むのが楽しみの一つである。
スターバックスのコーヒーは、確かに旨いが、自分の淹れたコーヒーは格別だ。
札幌に行った時には、必ず「宮田屋珈琲」に行き、珈琲豆を購入する。
珈琲豆は鮮度が大事だそうだ。
宮田屋珈琲のホームページで、珈琲豆の鮮度について書いていた。
せっかくの好きな豆でコーヒーを楽しみにしても鮮度が良くなければ全て台無しです。したがって、見た目などで判断するのは中々難しいです。試しにコーヒーを入れて見るとその鮮度が分かります。お湯を注いで粉がふんわりと膨らんだら、鮮度が保てている証拠です。逆に膨らまない場合は、コーヒー豆からガスが抜けて酸素や湿気を取り込み、劣化している可能性が高いです。鮮度の良いコーヒーは静電気を発しペーパーフィルターにくっつきやすい性質をもっております。
宮田屋の珈琲豆は「鮮度が抜群」に良い。
お湯を注いだら珈琲の粉が面白いぐらい膨らむのである。スターバックスのコーヒーも鮮度はよく膨らむが、宮田屋珈琲ほど膨らむ珈琲豆には出会ったことがない。
今は、宮田屋の珈琲豆が一番だ。
宮田屋の店舗は、雰囲気がよく、落ち着ける場所の一つでもある。
今は、砂糖が入っていない珈琲が珈琲だと思っているが、昔は違った。
子供の時、祖父がジョージアの甘い缶コーヒーをよく飲んでいた。
懐かし、あの頃を思い出す。
祖父が畑仕事から帰ってきて、いつものソファでジョージアを飲んでいた。
私はジョージアをねだる。
祖父は、冷蔵庫からよく冷えたジョージアを持ってきてくれた。
コーヒーは甘い飲み物だと思っていた。
祖父は、喫茶店でコーヒーを頼んでも必ずスプーン3杯の砂糖を入れて、飲んでいた。
私も祖父の真似をして、3杯の砂糖を入れて、「おじいちゃん、甘いね。」と言いながら美味しくコーヒーを飲んでいた。
私が大学生の時に、祖父が亡くなった。
亡くなる直前も、ジョージアを毎日飲んでいた。病室の冷蔵庫には、ジョージアがいつも完備されていて、お見舞いに行くと必ずそのジョージアを飲ませてくれた。
それが祖父との大事な思い出だ。
たまにジョージアを飲むと、いつも祖父のことを思い出す。
今のジョージアは甘くない。あの時のジョージアはどこに行ったのだろうか。
あれは缶コーヒーではなくジョージアという飲み物だったと、今は思う。
久々に、昔のジョージアを飲みたい。